(2002/05/31時点では)

◎最近の食品関係雑誌をいろいろ講読していくと、『スローフード』なる言葉が目に留まる
ようになった。スローフードとはファストフードの反対語で、伝統的な食事を大事にしてゆっ
くりと食を楽しもうという意味と書いてあった。イタリアのカルロ・ペトリーニ氏が、ローマに
いきなりマクドナルドができたことから伝統食の大切さが損なわれてしまうのではないかとい
う危機感から1986年に始めた運動で、89年にはNPO法人を設立し、現在は世界中に7万人
の会員を持つまで成長したという。
 カルロ氏は以下のようにも言う。「我々はスピードに束縛され、習慣を狂わされ、家庭のプラ
イバシーにまで進入し、ファスト・フードを食べることを強制されるファスト・ライフというウイルス
に感染している。ホモ・サピエンスは聡明さを取り戻し、我々を滅亡の危機へと追いやるスピ
ードから、自らを解放せねばならない」として食のグローバル化に懸念を表明したとのこと。

自分達本来のスピードというものがどれくらいのものかは把握していないのだが、社会の
仕組みの中で人間が歯車と化し、人間疎外になっているという指摘は様々なところで聞かさ
れてきた。せめて食を大事にすることで、何かの歯止めになるのだろうか?

最近、中国産の野菜や養殖物に人体に悪影響を与えるおそれのある農薬や殺菌剤が含まれ
ているという記事が目に付く。諸外国からの農畜水産物の輸入に頼る比率の多い日本は、
真剣に輸入品に含まれる農薬や殺菌剤の残留物のチェックについて考える時期が迫っている
と言える。遅いかもしれんけど。

どこかの省も、JAを通じたバラマキ行政は一刻も早く見直してね・・・・・・・。
鋭い指摘が書いてあったね。2002年4月特大号の「週刊ダイヤモンド」4月特大号。
−○○省の大罪−