宴会芸や生活に潤いと楽しみをもたらすにはいいが、治療・改善には・・・・・ | |||||
宴会やパーティで"催眠術"を披露して、禁止暗示で手などを動かなくさせたり(一部トリックを含む)、夢を見させたりするのはとても楽しい。催眠誘導される方も催眠誘導する方も。される方は"自分ができる"と思っていることができなかったり、"見えない"はずのものが見えたりするという、自分の意識上の認識と実際の感覚のズレというか差を楽しめる。(私自身は他人に催眠誘導されたことがない、つまり催眠にはかからないのでその楽しみを得ることはできなかった。) その驚きと楽しさがミックスされた様子を見て、誘導する方も楽しい。 端から見て第三者には、やらせ(催眠誘導者と被誘導者が打ち合わせして、もしくは被誘導者の片八百長でも・・・いわゆる"かかったふり")でも見分けがつきにくいし、そして、ユーモラス、またはセクシー、ちとセンセーショナルな反応や行為こそが面白いのであって、口では「ほんとにかかってんのか!?」と言いながらも、実際に催眠状態に入って無くとも本当はどうでもいいことだろうな。とにかく面白ければいいんだから。 よく事情を知っている人や経験のある人から見て、「あれは催眠誘導されているには無理な体勢とか不自然な反応だ。」とわかるのですが、日頃関心無い人や他にやることがあってそんなことに普段は注目しない人にとっては、わからないものだ。 さて、いざ心理的な悩みや心理的なものが原因と思われる(実はそうでないこともある)ために社会生活に支障が出た、至急何とかしなくては!!という場合、症状に苦しむ人達が頼りたくなる優先順位の上位に催眠が来るだろう。とにかく病院に行っても、話を聞いてくれて薬を出してくれれば(処方箋を発行してくれれば)御の字。後は、くずかごの病名(適切な病名が無くとりあえず名付けるような類のもの)を命名してくれるだけだろう。もちろん治癒することもあるけれど。 話をちと聞いてくれて、薬を買って服用しても良いという証明書(処方箋の発行)ととりあえず自分が病人であるというレッテルを授かりに行くというだけのようなものであろう。そうすると、まず無難なところで催眠ということになるのだが、症状の原因を突き止める方法が無ければ(もちろん治す方法も必要だが)、徒労に終わる可能性が高い。 催眠を真剣に学びたい人は、好意的に考えて、私の様な人と違い、"他人の助けになりたい"と思っている素敵な人達だと思うが、若くてこれから前途があるなら、はっきりいって医者を目指しなさい。そのほうが、人の為に治療・改善するために選べる選択肢ははるかに多いのである。 権限も多い。責任も重いけど。 なぬ!!"勉強が大変だ。""仕事で生活を犠牲にしたくない。"とおっしゃるか!? 「たわけ!!」(笑) 毎日自堕落な生活を過ごしている私が言うセリフではないが、仕方ない。 なまはんかな気持ちではつとまらないよ。 何年も前、再受験して医学部に入った知り合いがいて、「おまえはまだ学生だから、俺がおごってやるから一回飲みにいこうや。」と誘ったことがあったけど、それ以来まるっきり音沙汰がない。電話かけてもいつも不在。やはり勉強と生活費を稼ぐので精一杯なんだろうな。たぶん今でも。 「ほんとは俺、医者になりたくなったけど、ここまで年を喰ったら医者になるしかない。」というセリフが今でも記憶に残っているのだが、贅沢な悩みだなぁ、と思ったこともあったけど、仕事に縛り付けられて余暇も十分にとれないそうだから、何と言っていいのかわからないが、世の中にいい仕事はなかなか無いということだな。 とにかく、自分の人生において"何を優先するか"をはっきり決めておくべきだな。 他人の助けになることを優先するのか、自分の人生の楽しみを優先するのか、どちらか。 決めにくいだろうけど。 でないと、自分も不幸だし、自分に関わる相手も不幸だ。 しかし、最近は分業や役割分担が進んできているので、その他の職業でもいいよな。 カウンセラーやなんとかセラピストでもいい。 ただ、完全に責任をもって他人の治療・改善を目指すなら、医者を目指すべきだな。ただ学費の問題(書籍代もバカにならない)とか一人前になるのに時間がかかりすぎるとか余分なことまで勉強しなくてはいけないかもしれない。コメディカルや心理系(これも院まで行けば長くなるだろう)を目指してもいいと思う。 ただ、そういう職についたら、必要と思えば、いつでも信頼できる精神科医に相談したり回せるようにネットワークづくりするとか備えとけばいいかな。いつまでもつなぎ止めておいて、クライアントから金を蜂蜜絞りしたい人は別だが。 それとも、何か明らかに効果がある確率が高い技術を獲得することだろう。 整体もいい。マッサージでもアロマテラピーでもいい。 技術でなく、教育者とかの地位・職業でもいい。 人間の疾病疾患・不具合を治す仕事ではないけど、心理カウンセラー兼中小企業診断士という人で、経営アドバイザーやっている人もいるぞ。その人の臨床?経験は自分の店の経営だが(書店経営)。 私はよく知らないけど、心理学徒ならご存じな人多いと思うが、催眠療法はあまり使わない、という人多いらしいね。せいぜい自律訓練法程度しか使わないとのこと。催眠療法だけでは治療とか改善にはあまり役に立たないのかもしれないな。他の心理療法(主に認知行動療法)を使うことが多い。クライアントに夢見てもらうよりは、実際に心身共に行動して動き出してもらわなければ何も始まらない、ということなのかね?? 市井の療法家なら、学者と違って常に人に接していて技量も高いから改善効果も高いかな、と考えていた時期もあったけど、ひとりよがりの先生のほうが目立つな。 ひどい催眠療法家になると、そんなことは一言も言っていないのに「私をインチキと考えていましたね。」と勝手にひがんだメールを出してきて困ったこともありました。その時は、そういうことにしておこう、と話を合わせておきましたけど。「催眠技法を教えてくれ。」と言っているだけなのに、どうしてこんなに気を揉まなくてはならないのか?と思ったよ。
そうそう。催眠療法家の中には、なかなか効果が感じられない依頼者(クライアント)に「そのうち効果があらわれてきますよ。」と言って施療を終わらせる人もおられるようですが、催眠の効果が仮にあったにしても、効果が経時逓減(時間が経つほど暗示効果が減っていく)するのが普通なので、放っておいて効果が現れてくることは、よほどの奇跡が無い限り、ないだろう。 自己トレーニングをメニューを課して終わらせた場合は、改善効果無かったら、きちんとトレーニングを実行できなかったから改善しなかった、ということにしてしまえるから。 施療を続ける場合でも、お金をもっと絞りとるためだけの場合もある。 「そんなことはない。私の言うことを信じなさい。」と言われて信じても、無いものは無い。 はっきり言って見捨てられたのである。彼も生活の為新しいクライアントが必要なのだ。いつまでも改善しないクライアントとつきあっている訳にはいかないのである。
好ましくない習慣の改善については催眠は有効だと言われるが、社会生活の際に、精神的なものに由来する不調を催眠療法を用いて改善に取り組んでいるように見える場合、良く見ていると、催眠誘導だけでなく、その施術者自身の育ててきた独自の、又は心理療法による改善プログラム(なんとか療法というネーミングや難しい理論は言わないけれども)を活用している。 医科用医薬品でも50%はプラセボ効果と言われる。例えば吸熱溶解する清涼剤を用いて、スーッとする体感で「ああ、効いてるな。」と錯覚させておいて、本当の有効成分は別にちゃんと存在し働いているのである。同様に良い催眠療法家も、催眠を使いながらも(使わなくてもいい場合でも、使わないとクライアントが安心・承知しない場合もあるらしい)、自分固有の別の方法・改善指針を持っている。ちょっと暗示入れてすっと改善するなんてことは、めったに無いということだ。
とりあえず、ここまでとさせてもらう |
(04/02/11-16 加筆訂正:04/02/20)
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