無題(これも差し替え文)
 とある漢方薬についての対談記事を一読した。
大阪市立大(京都府立医科大と判明。訂正いたします。)の先生の話だったがで、漢方薬を使用する時にはいきなりは用いずに、まずオーソドックスな西洋医学の治療法を試して効果無ければ、ということにするそうだ。

きちんとした因果関係を証明するために(簡単に書くと「この薬を用いたから治った。」ということを明らかにするため)必要なことらしいが、何も論文を書くためだけということではなくて、治療しながら因果関係を証明してEBMに役立てることがなかなか困難だから、せめて、西洋医学の方法では治らなかったということを明らかにしてから漢方薬使用してその有効性を示したい、ということらしい。

効果ついての論文の数が少なければ漢方薬が保険適用から外されるのでは、という危惧もあったらしいが、いつもいつも、対照群を用意してプラシーボを用いたダブルブラインドテスト(二重盲検法)とやる訳にはいかないからね。
左図のように定性分析みたいに、体の不調があれば、まず最初は病院から通うだろう。皮膚に痒みがあるからすぐに祈祷師にお願いすることは余程のことが無い限りあり得ないと思うしな。

治療法の効果を明確にするために、それぞれの医療機関で「不治証明書」みたいのを厳粛な審査の上発行してくれると良いと思うけどね。

その他、興味深かったことは、漢方的証を腹診するとき資料づくりに腹の部位を写真にしてスライド化しても、RGBでは再現されず(診た感じと違う)、デジタルカメラで撮影してデジタルで数値化して、マハラノビス係数を用いて、疾患群と正常群を区別できるようになったということだ。
まだ、PILOT STUDYの段階ということなのだが、こういう着想がプレイクスルーにつながるんだな。

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