原因はわかった方が良いのか?
問題を解決するのに、原因はわかった方が良いのか?と問われていたことがある。
わからなくても問題は解決することがある。
「時間が解決する。」といういい言葉もあるじゃないか!!

資源がたっぷり埋蔵されていそうな土地の領有権を得ようと、戦争していた2国が、実はそこに資源は無いとわかったら、いつのまにか戦争を止めてしまい領有権争いがあったことすら忘れられてしまったこと、とか、裁判の途中に被告人が死亡し事実がわからぬまま裁判が終わって(続ける意味もないが)しまったり、と問題自体がどうでもよくなることもある。

しかし、大概の場合、問題解決に際して、原因がわからないよりわかった方が良いだろう。
対物だと、原因を知らずして対策を打ち問題解決することはほとんどの場合不可能だと思う。

人だと、細菌やウイルスに犯され病気になりやすい人が抵抗力さえ十分にあれば病気にならないこともあるように、心理上の問題も本人の心を強くすることで、過去の嫌な体験による苦悩や症状を出ないようにすることもできるようなことを言われているね。(私は良く知らないが。。専門家ではないから。)

まあ、食品工場が細菌汚染された時、「抵抗力をつけなさい。」と言われて(笑)、汚染ルートの解明なくして問題解決できることはない。
解決できるとしたら、特殊な光線でも開発してどんな食中毒菌や通常細菌、化学的・物理的汚染(化学的:化学毒、物理的:異物)を取り除ける、とか、人間がどんなものを食べても平気になるしかない。パンに混入した髪の毛を食べても気にしない、とか、プリオンや病原性大腸菌O−157を口に入れても平気というのも含めて。

心理上の問題を解決する際、過去のトラウマにアプローチすると、相手の心がそれに耐えられないということがあるから、その場合は原因にたどりつこうとするのは止めた方が良いのかもな。
他の方法を探るしかあるまい。

遺跡発掘でも、四方の壁・天井が全て価値がある場合、無理に発掘して壊さないようにするしさ。
問題を解決しようとして、本人が壊れたり酷い影響があるのは問題だから。

私も、よくわからないから、ここまで書くの延び延びになっていた。

(2003執筆 04/02/20UP)

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