| 政局の混迷について(02/12/01-05/08/27) | |||
| 民主党のドタバタ劇。自由党らとの野党連合を作って自民党に対抗しなければ改革は難しいということで鳩山氏が勝手に動いたのが原因とのことだが、全くもって良くわからない騒動である。 当人達でなければうかがいしれぬ事情というものがあるのかもしれないが、党内の話とはいえ、政治という国民生活において最も重要なところで起きている騒動だから、もっと国民に理解を求める姿勢や説明があってもいいのではないだろうか？前回の党首選挙は、党のサポーター（1000円ぐらい徴収していたはず）も投票していたはずだから、あれはいったい何だったのか!?ということになる。 小泉首相に「民主党と自由党が一緒になって"自由民主党" ですか」「民主的に選んだ党首をあのように引きずり下ろすとは!?」とか亀井氏に「民主党がしっかりしてないから、俺達が野党の代わりをしなきゃいかん。がはは。」とか揶揄・失笑される始末である。 今までも新進党とかで野党連合を作ったこともあったけど、結局はうまくいかず空中分解したのに、似たようなことを何遍繰り返せばいいのだろうか？日本のプロレス団体の歴史みたいだ。 ここで思うことだけど、大体「民主党」とか「自由党」という手垢のついた、そして、他党との差別化・区別のつけられないネーミングをつけていること自体が、党に確固たる信念や理想が存在しないのではないかという疑念を抱かせる。 とにかく、一緒になって議員数が増えればいいのだ、という銀行の統合みたいな短絡的発想が非常にがっかりさせる。 政治的信条が異なる者同士が寄り集まって、多少図体が大きくなったところで、結局は互いに党内でいざこざや潰し合いになるのは明らかなのに。 日本の政党に限ったことでもないのだろうけど、数の力を頼りにして政権を占めてから、それから政策を考えて進めていけばいいと考えているのだろうが、それだと有権者はいつどのようにして自分達の意志を選挙等に反映できるのだろうか？ 鳩山氏に人気があればそもそもこんなことは起こらないであろう。 なぜ人気が無いのか？政策立案とともにそのようなことにもっと思いを巡らせて欲しいものだ。 もっと、ふっきれて欲しいところですね。 何か手を打たねばじり貧というのは明らかなので、鳩山氏があそこまで罵倒されるのはちと気の毒という感じもする。まあ、罠にはめられたんだろうね。 （以下追加 02/12/10） プロレス団体で思い出したけど、日本プロレスからＵＷＦに至るまで、「俺達の団体こそがより真剣勝負だ。」という売りでファンを取り込んできたけど、結局は離合集散が避けられなかったですね。本当にファンの為を思い、真剣勝負で白黒つけられるなら、ルールをきちんと設定して、戦って優劣を競えば分裂する必要は無かったはず（ルールが問題なら、HOME&AWAY方式にして、双方一度は相手の主張するルールで戦えば済む話）。最近は「これはスポーツエンターテイメントだ。」とショーであることを公言したアメリカで大人気のプロレス団体ＷＷＥ（旧ＷＷＦ）を見習って、日本の団体もそのようにアピールしているようだけど。 昔、Ａ．猪木さんのマネージャー兼新日本プロレス営業部長だった新間寿氏も、あれだけ（本屋で一読したが）自身の著作物においてボロクソに”屁より臭きアントニオ猪木”とその人間性をこきおろしておきながら（プロレスラー・アントニオ猪木は高く評価していても）、また和解して手を組んだと最近のスポーツニュースで聞いたけど、おそれいるというか、あきれてしまうね。その著作物に書いてある内容が事実なら、あれだけひどく裏切られ騙されてきて、罵っておきながら和解できる神経が。 そこには、何かしらお互いを引き付け合うもの（利害関係かもしれないし、そうでないかもしれない）があるのだろう。 政治の世界でも、「俺達の政党こそがより民意を反映するんだ。」と意気込んでアピールしていますが、今まで離合集散を何度も繰り返している。しかも、その理由が政治的信条の相違という理由でもなさそうだ。権力ポストとか利権争いとしか思えない。 ここで思うこと
個人単位としては、政治を志した当初は、政治家は立派な理想を持っているかもしれない。 ただ、独裁者でもない限り、政治は一人ではできないよね。（独裁者でもできないか。。神と書き直そうか。神的な独裁者ぐらいでないと一人では政治できないか）。独裁者でも幹部とか取り巻きはいるからな。 支援者、議員の力を頼って集まってくる人達、官僚、議員になると避けて通れない他の議員同士のつきあいとか、その他圧力団体とのつきあい。 たとえば、自分の持論や政策を通したい場合、当然他の議員は、各々の支援者を有し、異なる意見や政策を持っているだろうし、政策変更に伴って利害を被る数多くの団体がある。 市民団体という名の圧力団体、暴力団まがいの連中もいるしそれらの人達は無視したくたって、そうは問屋が下ろしてくれない。 そんな邪魔な奴らをを釈伏して、自分の考えを国の政策として反映させるには、どうしたら良いか？ まさか、きびたんごなどのお菓子を与えたり、愛の呪文を唱えれば嬉々として譲ってくれると固く信じている幸せな人達はいないとは思いたいのだが。。。
だから、「いったい、政治家はどこまで政治資金、活動費が必要なんだ!?（助成金をもらっているくせに、不正ばかりして）」と言う人達がしばしば見受けられるけど、私が思うに「お金は有れば有るほど、多ければ多いほど良い」つまり「お金は無限に必要だ」という結論になる。 他の議員もそういう事情で競争になるから、実弾（金品や利益を生み出すもの）がいっぱい必要。 小さな町議会選挙でも、選挙費用を得るために、選挙ごとに自分の田畑が少しずつ無くなっていった人もいたしね。金が無かったらどうしようもない。 これでは、十分な財産がある人でないと政治家やっていけないね。 本当はこう言わなくてはいけないのでは・・・
ショーであると公言して成功しているアメリカンプロレスのＷＷＥみたいな訳にはいかないね。 政治的腐敗の問題を、個人的倫理観の欠如の問題に全て理由付けしてしまうのは、思慮が浅いというか、近視眼的というか、困ったものである。まるで、思慮の足りない独善的な心理カウンセラーみたいな思考だよ。 森首相の「神の国」発言が指弾されているが、私はそれを目指して欲しかったね。 まるで「神に愛されているような国」を目指して欲しい。 人間を愚かな存在とするのも甘くみているが、崇高な存在とするのも、逆の意味で、人間というものを甘くみていると思う。 (以下より04/05/08追記) 国民年金未納問題。民主党の党首・菅直人氏の「未納三兄弟」発言は、私もなかなかの気の利いた発言だ（もしかしたら菅氏もそう思ったかもしれないが）と思ったが、何てことはない。自分も一定期間払っていなくて、隠れた兄弟だったというオチだった。菅氏がコメディアンだったらおいしすぎる展開なのだが、野党第一党の党首としてはなんとも情けない結末だ。 これが、テレビの人捜し番組なら、突然現れた兄弟の対面で涙無くして見られない場面だが、これは笑いが止まらない。これが、うっかりで済むのなら、国民年金のＣＭに起用されておりながらうっかり未納で徹底的に糾弾された江角マキ子さんがかわいそうだ。彼女の名誉回復を願う。 昨日の党の会合で、自分が党首を退いたら党が崩壊するという発言に対して、「菅さんが党首やめても十分にやっていける」と言われて、気色ばむという、これまた民主党のイメージに大打撃というしかない。 確かに年金のシステムわかりにくいよ。もっとわかりやすくしてくれないかな。 (ここまで04/05/08) 綿貫民輔氏の"国民新党"や田中康夫氏が代表である"新党日本"。 自民党の郵政民営化法案の可否を巡る分裂騒動で新党が二つも出来たのだが、「新党」って、五年後も十年後もこんな政党名で政治活動をしていくつもりなのか。。。。。 どうせすぐ消えて無くなってしまうから、こんな政党名にしているんだろう。 今回の新党も、何の理念も理想も感じられないネーミングだ。 どうせなら、"国民新党"でなく、"国民党"という名前にするべきなんじゃないかな？ 民主党や公明党、社民党、共産党も含めて、全ての他の政党の存在が、小泉首相＆自民党を勝たせるために仕組まれたシナリオの基に動いているような気がしてきたよ。 小泉首相にも大いに不満があるのに、他の選択肢がろくなものが無い。 (ここまで05/08/27) |