治療家・療法家について思う
 人助けをする仕事とか医者を中心にして治療家・療法家の仕事は、やり甲斐もありそうだし、未来に希望を持つ若者達は「自分もなってみたい。」と一時は憧れることもあるんだろうけど、いろいろ見たり聞いたりしていると、全然うらやましいとは思えなくなってくるね。

特に心理カウンセラー。羨ましいか??
通常、普通の身体的疾患だったら、症状が深刻になればなるほど大病院に行くのだけれど、心理的症状に苦しむ人(外見的には)、境界(ボーダー:正確には境界性人格障害)の人は、症状が重くなればなるほど、大きな病院から見捨てられて小さな病院や個人でやっているカウンセラーのところへ行くようになるらしい。身体的疾患と逆なんだな。

ちょっと他人の相談にのる、とか、悩みを聞いてあげる程度なら、よほど生理的に受け付けない人間でなければ、自分の空いた時間で他人の力にのってあげてもいいと考えることもあるけど、仕事にしているとそういう訳にはいかないからね。(それでも、他の療法家なら普通に対処してくれるのに逆にキレまくって他人を罵る"自称"催眠療法家はいらっしゃるようだが。。催眠誘導の技量は上手いかもしれんけどね。)

流行っている催眠療法の先生(もうやっていない人も)にも、収入について雑談中に話題になったけど、「そんなに儲かるの!!」とちとびっくりしたけど、私よりはるかにいい。収入だけなら確かに羨ましいけどね。。

医者も暇な診療科なら別だが、仕事は3Kだし、最近は患者も豊富な医療情報に接して知識も豊富だから医療ミスでもしたらすぐ訴えられるしあまりいいことはない。金は貯まるかもしれないが。学生でも入学した後で後悔している奴がいるけど仕方ない。血を見るとか触診等で人に触るのがどうしてもダメという生理的な不都合があるならどうしようもないけど、転部したってそんなにいいところなんか他に無いんだから研究医でもなれよ。若い時は勉強するにも良い時期だが遊ぶにも楽しい時期なんだから遊びたいのはわかるのだが、ハードなカリキュラムで頑張っておけよ。ただ、その際、病院でアルバイトするときは実戦経験が乏しいことはきちんとわきまえていて、気軽に現場の先生の相談に乗ってへますんなよ。

とある老人病院から伝わってきた話だが、皮膚科の権威の教授(助教授だったかも?)の息子か何か知らないが、アルバイト先の病院で相談に乗って疥癬を見極められず、病院内に蔓延させてしまい、そこの従業員(co-medical)に「あのバカ医者、なんとかなりませんかね。」と罵られていたと聞いたぞ。研究医は現場の経験に乏しいんだから、そこのところ気をつけてな。うむ。

まあ、いいや。本論に戻ろう。

技術を身につけて活用できるとか、人とふれあう点には魅力を感じる点もあるけど、その責任の重さとか人づきあいから生じるトラブル(期待に応えられなかった時など)を考えると、「よくやっているなぁ」とも思うよ。
健康な人の相談に乗るのでさえ大変な時があるのに、一種病的な雰囲気を漂わせて心理的な悩みを吐露していたり、本当に心的でなく(だけでなく)、身体にも異変がある人と向かい合うのはきついと思うね。嫌だね。イヤイヤ(笑)。

まあ、「あなたこそ治療・改善されなくてはいけないのでは?(もっとひどい例としては、ブタ箱行き・処刑されなくてはいけない!!)」と言いたくなるような、病的な治療家・療法家もいるけど。。。誰とは言わないが。

 余程高額な料金を要求されない限り、自分でやるよりは信頼できる人にやってもらった方が楽だからね。
本当に人間というものが好きで、かつ甘く見ない人(甘い夢・変な幻想を見ずに現実を直視できる人)でないといけないかも。現実を甘く見る奴はひとりよがりの平和運動家だけでたくさんだよ。

尊い仕事だと思うが、私はやりたくないというかできない。他の事に自分の適性があると思うからね。何かに打ち込むというのもできないな。俗的なものに対するまだまだ関心が捨てられないから一つの理想に人生の全てを捧げるということはできないんだよ。

羨ましいとかそんな他人を気にするような感情ではなくて、ただ自分が無性になりたい、やってみたいというのなら(後で何度も後悔したり振り返ったりすることもあるやもしれないが)それで良いと思う。

(02/12/17 加筆03/12/18-19、23)

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