人を本当に理解するとは?
 人を本当に理解することはできるのだろうか?
以前「誰も本当の俺を知っている奴はいない。」とか何とか言って、自ら人間不信者と公言していた知人(現在何年も音信不通)がいたけれど、(それを理由にしてかどうか知らないが、つきあっていた女の子を何人も傷つけていたり捨てていたらしいが)、こいつは立場を逆にして考えたり、世の中の事象が起こる因果関係について少しでも熟考したことがないのではなかろうか?と思ったものである。

たとえ、自分を知って欲しい人間を目の前にして、言葉を用いて何万語の考え抜いた表現、行動を示したところで、熱意や誠意こそ伝わっても、自分の本当の姿を伝えることは絶対に無理であろう。テレパシーとかの特殊能力でも互いに備わっていればいれば話は別だが、そんな能力があったら、それこそ本当に人間不信者として生きなくてはならなくなるのでは・・・・。


自分が知覚し掴める範囲の情報でしか、相手を認識することはできない。
人間社会は、互いに何らかのレッテルを貼って、自分に関係する人々を捉えているにすぎない。


「自分を徳が高く素晴らしい人物に見せよう。」とか自分がいかに高潔で慈悲深く見られることしか頭にない人でも、その行為が周囲の人にとって、物心共に人助けになり、結局最後まで裏切ることがなければ、その人の内心はどうあれ(たとえ功名心だけで埋め尽くされていても)、周囲の人々からは「ああ!!あの人は立派な方だった。」と賞賛されることであろう。

また、逆に、どんなに善意であふれていても、相手を思いやる気持ちがあったにしても、相手に伝わることがなければ、自分にとってひどい仕打ちをした人と軽蔑されることであろう。時間を経ても良い結果が出ない時は。

非常にむちゃくちゃで極端な例え話だが、「オッパイを揉めば、女性の病気が治る」前代未聞の新理論をあなたが発見したと仮定する。
その理論を実践する際、世間に広く理論説明したり、治療施術を受ける人に説明し合意を受けても、結果が出ず、理論構築も出来ず納得もさせられなければ、どんなに善意で真摯な気持ちであっても、最初からインチキや猥褻目的の人・狂人とその行為からは区別できないので、あなたは、猥褻自称なんとか治療施術師として評価されお縄をちょうだいしてしまうだろう。

歴史上の人物でも、家族を思いやる人物だったのに、悪者に仕立てあげとかなくてはいけないと、いかに悪い人物であったかを後生にまで敵方の今後の政略上喧伝されたのでは?という解釈が出てくる場合もあると聞く。

結局は、表面に出たことでしか評価されないのである。

 暇な時とか自分に語る話題が無い場合、しばしば有名人(芸能人、スポーツ選手など含む)を話題にして語るけれども、成績やCD等の売り上げ、証拠写真などのデータに基づく話ならともかく、ゴシップ関係から「あいつとあいつは仲悪い」とかいろいろ酒の肴にしたりするが、もちろん、それらは有名人の本当の姿を語っている訳でなく、表面に出てきた(ガセネタであるにせよ)有名人の虚像について語っている。(私も友人と話題にする時は別に深く考えて話はせん。)

若い時は「俺のことを真に理解してくれる奴はいない」とか「私のことを理解してくれる人なんて誰もいやしない」と世の中に対してスネていてもまあいいが、いい年になったら真の自分というものを他の誰一人にも知ってもらえることなく、この世を去らなければならない、と覚悟しておくべきだろう。
本人でさえ、真の自分というものを理解しているのかわからないけれども。。。

別に理解してくれなくても良い場合は放っておけば良いが、必要上他人に理解してもらわなくてはならない場合もある。
だからこそ、できるだけ行為をもって示したり、自己の表現力を鍛えておくべきなのではなかろうか。
「善意はいずれ伝わる。」「真実はいずれわかる。」とのんきな事を言っているような人は、自分が丹波哲朗さんの提唱する霊界(元ネタはエンマニュエル スウェデンボルグだけど・・・)に住んでいるつもりなのだろうか??
思ったことが表象となってすぐ相手に伝わる(だから隠し事できない)とか思ったことがすぐ実現する(霊の能力にも拠るらしいが)とか紹介されているのは知っている。そんな霊界があるのかどうか知らないが(俺も見たことない)、現世では現世で通用するようふるまってもらいたいものだ。



人間の内面(内心)と外面(行為)は、互いに影響を及ぼしあっているが、評価についてはやはり明らかに別であると思う。


(執筆 03/02/02 加筆訂正 03/02/03-04)

P.S.ここも後で参考文章として用いる予定。まだ文章を訂正するかも。

自分で書いていて大笑いしてしまうな。比較的真面目に書いているつもりなんだが、どうも、荒唐無稽な文章になっている気がするんだ。レポとか論文の方がはるかに楽なくらいだ

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