健康法について思うこと
 人間生きていくことにおいて、健康であることは何よりも大事であることに誰も異論は無いと思う。
場合によってはお金が優先されることもあろうが(内臓を切り売りしてでもお金を工面する必要に迫られるなどの事情があるなど)、特に差し迫った事態が無い限り、もしくは厭世的や刹那的になり快楽を優先したいと思う場合を除いて、健康であることは人生を有意義に過ごすための重要なファクターではないだろうか。

ところが健康的に過ごしたいと思っても、社会的事情がそれをなかなか許さない。
自分の怠惰な生活ゆえ朝食を抜いたり暴飲暴食をしたり(これはあまり私も他人のことを言えない。事情は違うがストレス解消の為そうした時期があったので)するのは自制心が不足している面もあるが、真面目に生活していても、夜遅くまで仕事するため不規則な生活をしなくてはならなかったり、夜のつきあいや接待等で過飲過食をしなくてはならない人もいる。

それら不健康な生活による疲弊の回復や体調の乱れを整えるためにも、様々な、栄養補助食品や"いわゆる"健康食品とか健康器具、健康法が提案されたり売り出されたりしている。

誰でもそうだと思うのだが、私の経験で言うと自分自身が実際に不調である時にそれらを試してみないと効果が実感できない。
私は高校生の時分から、よく口内炎に悩まされていた。少し体調が狂うと口内炎になっていた。冬の時期には風邪をこじらせると右肺の気管支炎、そこまで行かなくてもなかなか右肺の気管支が治らず空咳が一ヶ月程度続くということがあった。それもあって煙草も学生時代に一ヶ月でやめた。
気管支が弱いのは今でも克服できていないのだが(デルタ研究所体験記を参照のこと)、口内炎はビタミンBの服用がいいというので、ビタミンBcomplex(B1,B2,B6の複合)剤とビタミンCを飲むようになったら、一週間以上治らなかった口内炎が3日もすれば完治するようになった。実際にビタミンの効能をちょっとした栄養学や薬学の本で調べても書いてあることなのだが、本で知識として知るというのと身体で実感するのはやはり違う。「やっぱり効くんだな。」と本当に思う。

厳密に言うと、私のクローン人間を作って他の生活条件を一緒にして比較対照実験をして服用群と非服用群に分けて有為差があるかどうか調べてみないとわからないのかもしれないが、そんな実験はできやしないだろう。同じ病状や異状のある人間を募って対照実験をすることになる。口内炎程度ならそんな実験方法でも良いだろうが、表面上や現在の診断法では同じ疾患に見えても、原因が違う病気があるかもしれない。

何はともあれ、身体の異常に苦しむ人達にとって結局は"自分の病気や不調が治れば(理論は何でも、あるいはどうでも)良い。"のだから、現状では明確な証拠・根拠(evidense:エビデンス)がどう努力や研究を積み重ねても示せないものはあるのだけれども、それの効果を謳う人達が多くいれば、藁をもすがる人達は試したくなり健康法遍歴を重ねるのは、結局の所どうにも防ぎようはないのかもしれない。

そうであったにしても、業者による自画自賛工作等の攪乱は予想されるがネット等で評判を探ったり、専門家から話を伺うなど、できるだけ業者の(意図的・業者自身が意図していないにかかわらず)詐欺行為を防ぐなどのリスク軽減は図る努力を最低、しておかなくてはならないだろう
そして少しでも疑問があったら、業者に直接、質問をぶつけてみれば良い。(その質問内容を他人、できれば信用できる医療関係者などの専門家に相談して決めても良い)
本当に真摯な業者なら、自分の商品を改良するためにフィードバックしてくれると思う。

私は動物実験をしないから必要ないのだが、ダイレクトメール・学会誌等で「関節炎惹起用●●●●●●●抗体カクテル」とか「遺伝子欠損(もしくは遺伝子破壊、ノックアウト)マウス作製受託サービス」の案内が手元に来る。
そういうもので動物実験して効果を試しても人間にあてはめられないものもあるし、原因の判明している疾患について効果を知ることはできても、表面上同じ疾患・不調に見えて原因が異なるものがある場合わからないだろう。

体操なら良いけど、無理な外力を加える整体とか何が入っているかわからん外国製の薬(主に中国製)なんか良く試す気になるものだ。国内でいろいろな医者にかかり、様々な健康法や健康食品も試し手も足も尽くして「もう死んでもいいから。」と賭けに出るつもりならいいけど、多少体調がすぐれないだけで手を出したらまずかろう。中国4000年のロマンにうっとりするのは観光だけにしておいたらどうだろうか。
上記のように書いてはみたものの、ついふらふらーと試したくなるのも事実なんだろうな。

(04/11/14-04/11/28)
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