雑感(03/06/26)
 理論的には全く問題はない、もちろん動作させてみて当初の目的どおりに機能する。しかし、そのような機械を必要な場所に実際に設置したら、予期しない事態によって失敗することがしばしば発生する。
これは業者に聞いた話なのですが、浄化槽(簡単に説明すると、下水道が敷設できない地区において、生活排水等を浄化し清浄にしてから河川等に放流する機械)を設置した時がその一例です。

生物濾過方式(せいぶつろかほうしき)の浄化槽で、まあ簡単に説明すると、濾過材として充填されたCARRIER(担体)に固着させた微生物によって汚水中の有機物を分解・除去し浄化するものなのですが、最初実験室ではうまく動作する。調製した汚水を流入させ排水の水質検査をしたらOK。今度は実際の家庭の生活排水を流入させて同様に水質検査をしても大丈夫。

ここで製品化に着手して実際に販売・設置したところ、予想もしなかったことが一部の浄化槽におこったという。
なんと排水口から貝が侵入。濾過材として充填された担体を食べてしまったということである。

現実の社会ではいつ不測の要因が加わるかわからない。だからこそ不測の事態というだろうけど、理論的には申し分なくても決して安心・過信しないことだろう。


話はここで変わるが、カロリーの過剰摂取は、生活習慣病・加齢性病態を加速するというのはもう一般的に知られた事実といっていいだろう(また新しい理論や研究成果によって覆されるかもしれないけど)。
私も大いに反省しなくてはならないけど、過剰摂取・運動不足が過ぎたようだ。
摂取した食物に比例して消化吸収と代謝に要するエネルギーが増えて、それに伴い酸素消費量も増加、そして今や天下に名を馳せた悪役となった"活性酸素"も増えるそうだ。

ただ、食べ過ぎたからといって、どれほどの活性酸素が増えどれほどの悪影響があるのか、そこまで精密にはわからないようだね。
誰が言ったか知らないが「ヒトは血管とともに老いる」らしい。血管は人体の道路であり河川である。
渋滞したり、詰まったりしたら大変。
自力・他力を問わず、運動やマッサージを積極的にすることは意外に大切。
新鮮なものを取り入れ、老廃物を速やかに排出する。それは健康の基本なのかもしれないな。

国の健康も人体に学ぶとしたら、いくらせっせと口から栄養を、鼻から新鮮な空気を送り込んでやっても、中の血管が詰まっていたり、食道に穴が開いていたり、脳が腐っていたら、どうなんだろうね。
比喩
食道に穴が開いている 援助物資の横流し
血管が詰まっている 情報統制・交通網の寸断
脳が腐っている 国のトップが無能

(03/06/26-28)

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