動物実験について
 もっちょっとだけ厳密に書いておくと。
薬の投与実験で、動物実験をして安全性や有効性が確認できたから、といって必ずしも人間様にもその安全性や有効性が保証される訳ではない。
ある種の麻薬は、人間にも効き目があるけど、ラットには効果がないということがある。
当然、ラットや犬、猫と人間はやはり体の構造が異なる訳だから。
以下、参考
前臨床実験(Pc) 動物実験
第T相の臨床実験(PhaseT) 安全な投与量の検討を主目的とするもので原則、健常な男性のボランティアを対象とする。
第U相の臨床実験(PhaseU) 毒性と薬効を明確にし、用量反応関係を知ることを主たる目的とする。投与対象疾患の患者を対象とする。
第V相の臨床実験(PhaseV) 適応症を明確にして薬としての有用性を確認することを主たる目的とするもので原則として対照薬(プラセボ薬)を用意し、二重盲検法で行う。
第W相の臨床実験(PhaseW) 追跡調査。市販後(上市後)に現れる毒性と薬効を調べる。
二重盲検法:薬物を投与される人と観察する人の両方に投与内容を知らせずに実施する方法
知ることによって、意識的あるいは無意識的に偏りが入るのを防ぐため。