運気改善アイテム・アクセサリィ体験記−その2−
 ここでいくつか、私の勝手な感想を書いてみよう。それは間違いだと思う人もいるかもしれないがそちらもご勝手に。
1.広告は"まさか!!こんなことがあるなんて!!"と思うくらい誇張する方が意外に効果的
 世の中は不幸な人が多いようで、多少運気が改善する程度では納得できないのだろうか?少なくともメインとする広告は"人生一発大逆転"というくらい、どん底の人生→大富豪・ギャンブル大勝・異性にもてもての人生への一直線を謳う、ありそうもない広告の方が商品が売れるようだ。そこに科学的証明テイスト(味付け)が加わればより効果的。
意外に思う人も多いかもしれないが、広告を見た瞬間から理性では「ばかばかしい」と思っていても、その広告と紹介されている商品が次第になんとなく気になってくることも多いのである。そのうち、"まあこの程度の値段なら""しゃれで買って試してみてもいいかな"と別の理性的考えが説得を開始し始めるのである。
2.科学的説明が思っているほどインチキ商品購入・詐欺蔓延抑止にはならない。
 実は多くの有識者が科学的証明というものを過大評価していると思うのだが、科学的証明・科学的説明が不十分だから、世間に知れ渡っていないから、こんなにもインチキ商品や詐欺がはびこっていると考えているのではなかろうか?確かに科学的証明や説明を知っていれば、そのような商品や詐欺を避けられる人もいるだろう。ただ、いくら科学的説明や説得を繰り返しても理解できない人・耳を傾けない人・目や耳をふさいでいる人はいくらでもいるのである。

自分の将来の予測について

それに、現実的・科学的思考によって自分の未来を見つめるとなれば、過去のデータや知覚できる現実、定量的に量れるものから未来を推し量るというカタチになると思うが、自分の仕事・能力・収入・ルックス・生活環境、そして周囲の人達を観察していれば、自ずと自分の将来がどんなものになろうか予測・判断できそうなものである。それを変えられるのは今までの自分をぶち壊すくらいの積極な行動だろうが、運気改善アイテムなどに頼ろうとする人は受動的もしくは家族・社会のしがらみや冒険に乗り出す勇気の持てない人が多いからそういう行動に乗り出せるかというと無理だろう。

だけど、こうあっさりと言い切ってしまうと、あまりにも夢がないだろう。最近、ネットで知り合って連れ添って若くして自殺している人が多いけど、そんな夢のない人生、俺だって自殺したくなるよ。
騙されたと思って(ほとんどの場合その後実際に騙されてしまう訳だが)、試してみたくなるのは人間の性なのかも。

しかし、最近のミセスは夢に浸ることに関しては逞しいな。旦那を放っぱって、ジャニーズ系男性アイドルや戦隊ヒーロー・平成仮面ライダー("俗称"ホスト・ライダー、イケメン・ライダー)に子供以上に夢中になって自らの人生を少しでも豊かで楽しいものにしている人も多いのだから。

幸運を受け入れる準備について

このようなアイテム・アクセサリィを買う人は毎日、満たされない不満の日々を送っていることは容易に想像つくのだが、実際にいいことがあっても、またはいいことにつながりそうな出会いや誘いがあってもそれをつかむ心構えや準備ができていなかったかもしれない。

運気改善アイテムを買うまでにも、自分が好意を持っている人から誘われそうだったのかもしれないが、なんか日常に対する不満やあきらめの境地によって他人を近づけない雰囲気を漂わせていたのではなかろうか?

それが招運アイテムを購入したことによって、「これでいいことがある。」「もしかしたら、何かいいことあるかな。」と思う気持ちが心の片隅に残り、今までだったら遠ざけてきたことや気にも留めなかったちっぽけな幸運に対して、敏感な感受性を持つようになり、幸運を見逃さなくなった。それから、自分が求めているレベルの幸運につながっていったというケースもあると思う。

科学的説明は見たり聞いたりするのがだるい。

実はこれが最も致命的だと思うのだが、科学的説明に関しては、自分が知覚できないことや知らない用語・理論が次々と出てきて、場合によっては数式や公式がジャンジャン出てくる。
聞いていると疲れる、嫌になるという人が多いのではなかろうか?
ただでさえ、毎日仕事や雑事で多忙で癒されたいのに、そんな難しい説明では逆に疲弊してしまう。
そんな説明に目を通すくらいなら、手頃な値段のアイテムなら気慰めでもいいから、「買ってしまおう」となる。
別のもっともらしい科学的説明(仮説の上に仮説を積み立てたような立証がとっても危ういような説明)でも提示されてコロコロ考えを変えかねない。一旦は科学的説明を聞いてオセロゲームのようにせっかく"白"に翻意したとしても、別の新たな科学的らしい説明を聞けば、再び"黒"に戻ってしまうこともありうるだろう。

商品の広告が理屈で埋め尽くされるものは敬遠され、ユニークなもの・フィーリングの良い・感情に訴えるもの・簡単なキャツチフレーズでできたものが人気を博し、もてはやされることを見れば察しがつくと思う。
元々、人間というものは他人の言うことを素直に信じるように造られているのではと、さえ思う。

いろいろ書いてきたが、招運アイテム・アクセサリィを買って期待を裏切られたとき(期待の大小にかかわらず切歯扼腕して激しく悔しがるような人は、そのようなものを購入しないほうが良かろう。
金や心に余裕ある人や、藁でも糞でもすがりつかなくてはならないほど何かに頼らずにいられない人が購入するべきであろう。ただしうまくいっても奇跡か僥倖だと思っていなければね。
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