2."全く役立たずで百害あって一理なし"のようなものならいざ知らず、それなりの実用性や有用性があり、それを提供することがその人の"生活の糧"になっていること
 催眠というものが(ありもしないことを宣伝するような)全くの詐欺的技術ならともかく、実際にはそれなりの実用性や有用性がある。ただ世間一般の多くの人の要求が過大すぎるのかもしれない。(テレビの影響が大きいのかも・・・)
施術者そして安定的に運営する・後進育成の為に抱えているスタッフの人件費もかかるので、やっぱりそれなりにお金がかかるのは仕方ない(だろう)。

商売として行っている、もしくは行っていた先生達に尋ねた経験から言うと、流行ればけっこう儲かるらしい。
少なくとも、私よりはかなり良いと思う。金額だけ聞くと正直うらやましい。仕事内容を聞くとちっともうらやましくない(何かのリラクゼーションとかマッサージの仕事の補助で催眠誘導を用いている場合は「まあ。いいかな。」と思うけど、リスカとか境界の人間を相手にする話は正直ゾーとするね)
初期投資が賃貸マンションで、あとは椅子かベット・ソファくらいあれば良い。まあ、リラクゼーション効果もねらうなら、インテリアやBGM等にも配慮しなくてはならないけど、設備投資に費用がかからないから、医者・歯医者よりはいいかもな。もちろん流行ればの話だけど。

人間、生きていくために最低飯は食わないといかん。飯食うためには金が必要だ。しかも飯食うだけでは今の時代"生活"しているとは言えない。服も住処も安らぎの酒も必要だろう。家族がいたら、部下がいたら、彼らの生活に対する責任も果たさなければならない。

そこまで考えると、「値段が高いじゃないか!!」とは第三者の立場からはなかなか言えないものだ。
これが全くの詐欺なら、「もっとまともな仕事をしろ!!」「こんな屑みたいなものを高い金で提供して社会不安を引き起こしやがって!!」と徹底的に叩いたり抗議したり告発したりする気にもなるのだが、きちんと自分の技術の限界を経験よりわかっていて、きちんとやっている人はむしろ応援して、こんなにいいところがありますよ、と言ってみたくなる。もしかしたら、発展途上で新しい発見をなされて、もう少し時間経てば社会に貢献されるかもしれない。そして、巡り巡って私にも恩恵あるかも(^^)。

ただ、第三者の立場でなく、消費者・体験者として実際に大切なお金を出す身になれば、要望は出したいものである。消費者ならば言いたいことはある。そして言えることもある。

(04/02/16)

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