プロレスについて
プロレスというのは未だによく理解できないジャンルである。
それならば、他のスポーツなら理解しているのか?と問われても非常に困るのでもあるが。。
最近は演劇(ショー)と認知されつつあるようだが、そうなってしまうと、私には急速に魅力に欠ける存在になる。
もう、ずいぶん長い間見ていないからプロレス界の現状はよくわからない。一番最後に見たテレビ中継が小川VS橋本戦(負けたら即引退スペシャル)だった。
以前は、競技スポーツでは無いのは確かだが、演劇(ショー)でも"いわゆる"スポーツでもない独特の分野であるというとらえ方をしていた。

全米最大のプロレス団体WWE(旧:WWF 更にさかのぼればWWWF)は税金の支払いを契機に、「うちはスポーツ団体では無い。スポーツエンターテイメントである。」と公言して、シナリオのあるショーであることを認めた。それから急速に洗練されて市民権を得たという印象がある。
私も、"STONECOLD"STEVE AUSTINが実質的なエースだった時期(次のポジションにいるのが、The"ROCK"だった時)、スカイスポーツでしばらく見ていて(プログラムは"RAW is WAR""LIVEWIRE"など)それなりに面白かったが、すぐに飽きてしまい契約を解除した。

良く見られるショーになっているが、アクションものとして見るなら映画でいいやと思う。

舞台としても、リングの抗争、せいぜいでビンス・マクマホン一家を中心とした経営権争いや男女のレスラーの色恋沙汰ぐらいしか設定が限られてしまう。'80年代の新日本プロレスを見てしまえば、WWEは何より緊迫感や緊張感に欠ける。

アントニオ猪木選手は、実際の人間性は私も実際に会ったことも無いし噂しか見聞きしないからさて置いて、プロレスラーとしては最高だと思う。ドロップキックが致命的に下手などの欠点はあるけど。あんなに楽しませてくれた選手はいない。

全日本プロレスの総帥、故・ジャイアント馬場さんも楽しかったが、あれは馬場さんがチョップしたりフラフラの16文キックするなど動くだけで何となく楽しくなるという不思議な存在だった。肩の力を抜いてなごやかに楽しめた。日本プロレス時代の全盛期(当時の写真はあの巨体で筋骨隆々だった)はどうか知らないが、全日本プロレス設立当時では既に下り坂だったようだ。
特に馬場選手の最初で最後の異種格闘技戦?である、ラジャ・ライオン戦は最高に笑った。

アントニオ猪木選手率いる新日本プロレスは、"過激な仕掛人"新間寿氏が在籍して、猪木選手と二人三脚して運営していたときまでは良かったが、アントンハイセルの失敗や佐山聡氏の初代タイガーマスク電撃引退から、坂道を転げ落ちるように人気が転落していった。途中、長州力選手以下維新軍団の台頭やブルーザー・ブロディ選手の全日本プロレスからの引き抜きによって途中持ち直していたが、人気転落傾向に歯止めはかからなかった。

まあ、プロレス界の歴史なんてどうでもよいから、そのことについてはこのへんで止める。
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